子どものカウンセリング

お子さんを心理カウンセリングのためにいらっしゃる保護者の方の動機の例としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 言葉やコミュニケーション能力、ほかの発達面での遅れやトラブル
  • 集団生活(幼稚園や学校等)への不適応
  • 学習面での遅れやトラブル(成績の急激な悪化など)
  • 性格面でのトラブル(キレやすいなど)
  • 両親とや兄弟間での過度な葛藤
  • 苛めによる子供の悩み
  • 睡眠障害(寝つきが悪い、悪夢、夜泣きなど)
  • 非行(窃盗行為や暴行など)
  • 恐怖症
  • チック

多くの場合、子どものカウンセリングのポイントは診断です。低年齢の子どもには自分で感じていることを言葉で表現することは難しく、またカウンセリングルームのような見慣れない場所や大人の前での態度からの判断が難しいことも頻繁に見られます。そのような場合には、まず保護者の方のお話を伺いながら治療を兼ねたセッションを数回行った後に私の所見をお伝えし、必要であれば継続的なカウンセリングなどを提案させていただきます。一般的には、保護者の方とお子さんの両方とお話しする時間と、お子さんだけと過ごす時間を一セッション内に組み合わせます。子どもの心理療法には、絵や粘土、遊戯などを取り入れた手法を私はよく使います。

思春期のお子さんの場合も、始めに保護者の方と一緒にお話を伺うのが一般的ですが、状況により柔軟に対応する必要があり、特に継続する場合は、お子さん本人の希望もふまえて、お子さんだけの個人カウンセリングや親子・家族カウンセリングを提案させていただきます。お子さんだけの個人カウンセリングを継続的に続ける場合は、保護者の方とお子さんと一緒のセッションを定期的に行います。

子どものトラブルの場合は、小児精神科医のほかにスピーチセラピスト(Orthophoniste)や精神運動訓練士(Psychomotricien)などの療法士が関わってくるケースなど、現地の専門家を利用することが必要になることがよくあります。私の方では、それらの医師・療法士や学校側との連携を必要に応じて行ったり、コンサルタントとしてお子さんの成長を見守りながら、保護者の方に治療方法の選択をアドヴァイスをするような形で療育に関わっていくことも可能です。また、当センターのパイリンガル児の療育に経験の豊かな仏人スピーチセラピスト(Orthophoniste)と協同で診断・療育にあたることもできます。

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